『俺の話は長い』 ~“ガチでつき合いたくない”と思わせるプロニートを生田斗真演じる~
今宵、どんなドラマを描こう 第4回
■『渡鬼』に現代要素を加えてアレンジしたらこんな感じ?
『俺の話は長い』
日本テレビ/毎週土曜 夜10時放送
“岸辺満、31歳。こ6年前から母親のスネだけをかじって生きているニートである。この男、ただ働いていないだけはない。やたら屁理屈だけが得意という厄介な存在。ある日、母息子で暮らしていた家に、自宅リフォーム中の3ヶ月だけ居候をさせてほしいと、実姉、義兄、中3の姪っ子が引っ越してくる。家族が増えて揉めごとも、楽しいことも増えていく岸辺家だが……”
私のまわりに男性ファンが多い『俺の話は長い』(日本テレビ系・土曜22時〜)。なんだろう、男性とはやはり働かないで楽をする生き方に憧れを感じてしまうものなのだろうか。そう思うと切ないが、私もハマっている。その理由をいくつか考えてみた。
まずは放送前から話題になった、1時間の放送時間内を2部制に分けた、ストーリー展開。これは一話完結のドラマを好む傾向の高い男性には、やっぱりいいのかもしれない。『ハウス食品世界名作劇場』『ちびまる子ちゃん』(ともにフジテレビ系列)をこよなく愛した、昭和生まれにとっては観やすいし、ストーリーがよく頭に入ってくる。
そして物語の舞台は、二階建て、一階は母親が営む喫茶店という岸辺家。長男がニートという、現代のリアルな家庭像を描いたホームドラマだ。たった3ヶ月間だけど5人家族となり、毎日食事のメニューで揉めて、家族同士で干渉し合う。名作ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)へ、ふんだんに現代要素含ませてアレンジをしたら『俺の話は長い』になるのかもしれない。最近、家族愛に飢えているあなたには、岸辺家のドタバタ劇で心を温めろと誘っているようだ。
- 1
- 2
KEYWORDS:
本連載、著者の小林久乃さん初の著書
2019年11月29日発売
『結婚してもしなくても うるわしきかな人生』
小林久乃・著
未婚・既婚にこだわる時代はもう終わり!
現代を生きる私たちが、
清く❤正しく❤色っぽく❤
生きていくために必要なこと。
現代女性に捧げる!(新)読本!
義務教育に就職と集団活動を強いられてきた私たちの前に立ちはだかった人生の最終関門が“結婚”。出会って、付き合って、結婚して、と順番を考えていくと少なくとも3年近くはかかるビッグプランだ。「そんな難題をクリアできるのだろうか」と不安を抱えながら、婚活に乗り出したが…。